クレマチス ロウグチ(篭口)の手強いうどん粉対策記
私が最も好きな花であるロウグチ。
2年生苗を購入してから今年で4年目ですが、日当たりと風通しの良い環境であるにも関わらずうどん粉病が発生してしまいます。
結論から言えば今のところ薬剤の散布をしつつ、こまめに状態を確認する対処療法しかありません。
クレマチスを庭で30種類以上育てて感じますが、クレマチス自体がうどん粉にかかりやすい植物だと私は思います。
特にロウグチは個体が持っている持病とも考えられ、かなりの確率でうどん粉病に罹患します。
うどん粉はカビが原因なので一見湿度が原因だと思われがちですが、空気が暖かく乾燥した日が続いた時に症状が急に出てきます。
日頃の管理として日当たりと風通しが良い場所で育てるのはもちろん、葉が混み合わないように適宜剪定をおこなっています。

うどん粉の状態
春先に芽吹く新梢から既にうどん粉の片鱗が見てとれます。

新梢が芽吹いても枝にうどん粉病が発生しており、薬剤を散布してこのまま成長させても完治は難しいようです。


一旦地際から切り戻してみる
これからどんどん花が咲き始める時期ですが、うどん粉病の範囲が広がったために地際から切り戻してリセットしました。
ロウグチは新枝咲(今年伸びた枝に花が咲く)なのでうどん粉の有無に関わらず花後は膝の高さ程度まで切り戻すことで繰り返し咲いてくれます。
さて、切り戻してからしばらくすると新梢がつきますが、、、やはりうどん粉病の症状が出てしまいます。
ベニカXファインスプレーで根気良くうどん粉病の治療
手軽に散布できるところでカリグリーンを使用していました。
カリグリーンは発生初期のみ有効なようで、予防目的及び大きくうどん粉病が広がってしまった場合に効果はないようです。
うどん粉病に効果的な薬品としてはダニコールやトリフミンがあります。
家庭菜園を手広くやっていればどちらかひとつは持っていた方が良さそうですが、私の用途にはオーバースペックな印象です。
もう少し手軽なところでベニカXファインスプレーを使用しました。
うどん粉病に限らず、大抵のことはこれ一本持っておくことで対処が可能で重宝しています。
広範囲となるとスプレーだけでは対処しきれないのでベニカの水溶液剤と噴霧器が必要ですね。

切り戻してから定期的に噴霧しましたが、芽吹いたそばからうどん粉病が発生していました。
症状の出た部位を取り除きつつ根気良くベニカを使用します。
乾燥が続く時は葉水を与えてあげることを根気良くすることで少しずつ改善されていきました。
それでもベニカだけでは完治は難しいようです。

8月初旬の様子
ベニカと葉水を与えても葉っぱに大きく症状が出てしまっています。
こうなってしまっては薬剤で改善することは難しいので一旦切り戻しが必要になります。
今切り戻せば秋には咲いてくれると思うので、次はダニコールを散布して様子をみます。

花には影響はないので切花として楽しむのもひとつかなと思います。
