初夏の庭を彩る様々な紫陽花たちと管理
毎年小鉢で買い足してきた紫陽花が数年経て大きくなり、今年の初夏は見事に咲き誇りました。
それぞれ色違いのハイドランジア3種類、ガクアジサイ3種類、ヤマアジサイ1種類、アナベル3種類、合計10種類の紫陽花が庭に点在しています。
紫陽花の他にクレマチス、ギボウシ、ホウズキ、マリーゴールドなどの様々な植物達と玄関先は賑やかでした。

我が家の客間から見える坪庭にもハイドランジアとヤマアジサイが植っています。
天気の良い日の紫陽花もきれいですが、雨の紫陽花はより一層その存在が引き立ちます。
紫陽花から少し話が逸れますが、建仁寺垣の制作と大きな灯篭とつくばいの据付は近所の造園会社にお願いしました。
つくばいは欠けてしまった灯籠の笠を逆さにして穴を掘った再利用品で業界用語では「見立て物」と言います。
八女石の小屋棒灯籠は近所のホームセンターで半額になったものを買いました。
毎朝夕、客間からこの景色を眺めるのが日課となっています。

紫陽花を購入するタイミング
私が紫陽花を購入するタイミングはシーズン終わりの7月初旬頃。
店頭には見切り品の紫陽花がたくさん売れ残っています。
見頃が終わってしまって見た目は悪いですが、半額以下で手に入れることができます。
紫陽花は剛健で成長が早く、花後の剪定と施肥、夏場の水切れに気をつければ来夏も見事に花を咲かせてくれます。
今年はコンペイトウ(ガクアジサイ)とリトルホッティ(ノリウツギ)のお努め品を購入しました。
紫陽花を植え替えるタイミング
株が小さい場合
購入後すぐに植え替えをおこないます。
7月は生育期なので根は崩さず鉢から出したままの状態で、2〜3回り大きいスリット鉢に培養土を入れて植えつけます。
スリット鉢は土に多くの空気を取り込むので成長が早いですが、スリット鉢ではなく普通の鉢でも構いません。
培養土にプラスして水持ちの良い黒土と緩効性肥料も一緒に混ぜ合わせてあげると紫陽花も大喜びですね。
落葉するまではぐんぐん成長するので、根っこが鉢底から見えていれば更に1回り大きな鉢に植え替えると安心です。
大きな株の場合
葉が落ちた12月頃に1回り大きな鉢に植え替えてあげます。
紫陽花は小さく育て続けることは難しく、いずれは地植えになると思った方が良いかもしれません。
休眠期に掘り出して株分けすることも可能なようですが、結構な労力と手間がかかってしまいますね。
花後の管理
花後の剪定
花後の剪定はとても重要です。アナベル以外の紫陽花は旧枝咲きと言って今年伸びた枝に来年の花芽がつきます。
花芽は8月頃に形成されるので遅くとも7月の初旬には剪定を終えておきます。
花から2〜3節目下に脇目が出ているので、脇目の上でカットします。
紫陽花は年々高くなってしまうので、高さを抑える剪定をするのであれば花後のタイミングとなります。
花がまだきれいな状態で早めに剪定することで脇目が早く芽吹き花芽をつけてくれる確率を高めます。
切った花は一輪挿しにして玄関や床間に活けたり、花束にして近所に配ったりしています。

花後の施肥
花後の剪定と同時に緩効性肥料を枝先あたりの土壌に混ぜ合わせて与えます。
紫陽花に限らずどの植物も花をつけると体力を消耗しますので花後の施肥で回復させるわけですね。
また花後の施肥をお礼肥と呼び「今年も咲いてくれてありがとう来年もよろしくね」の意を表しているそうです。
この時に
紫陽花の夏場管理
真夏の直射日光は葉焼けと水切れをおこしますので、鉢植えであれば半日午前の日が当たる場所に置いてあげると良いです。
株元に敷き藁も敷いてあげると水持ちが良くなり害虫の侵入も防げます。
腐葉土や堆肥をマルチングにすすめる方もいらっしゃいますが、これらの資材はコガネムシが好んで産卵する傾向にあります。
孵化したコガネムシの幼虫が根っこを食害してしまい結果的に植物が枯れてしまうので注意が必要です。

こちらは炎天下の中に置いてあった葉焼けを起こした紫陽花です。
ダメージが大きいので明るい日陰で経過観察をしています。
紫陽花は日光を好みますが6月以降の直射日光は嫌います。
ある程度株が大きくなった地植えの紫陽花ならば耐暑性もあるのですが、鉢植えは梅雨が明けたら明るい日陰に置いてあげましょう。

紫陽花の冬場管理
剪定
夏の花後にしっかりと剪定してあれば冬の剪定は枯れ枝を取り除く程度で問題ありません。
来シーズンの花芽を切り落としてしまわないよう大きな剪定は避けます。
来シーズンの花を諦めてでも高さを低くしたいのであれば冬の時期に切っても差し支えはありません。
施肥
根っこがそろそろ動き出す2月頃に緩効性肥料を枝の先端下あたりの土に混ぜ込みます。
花後にしっかりあげてあればこの時期の施肥はそこまで心配しなくても大丈夫な印象です。
落葉して枝だけになっている紫陽花ですが、冬の間も少しずつ成長しているように私は感じます。
日当たりの良い場所で管理した株は大きく育ち、ほとんど日の当たらない場所に置いておいた株はあまり変化が見られませんでした。
冬場はなるべく日当たりの良い場所に置き、土が乾いていたら晴天の朝に水をしっかりあげることが大事ですね。
マルチングとしてカット藁を敷いてあげると保温にも役立ちます。
そんなに神経質にならなくても大丈夫です。
庭にある紫陽花たち



