毎夏、我が家では南側に面した陽射しの強い窓辺にゴーヤを利用した緑のカーテンを作ります。
ゴールデンウィーク前から暑さが残る10月中旬までの約半年間、涼しげな緑のカーテンとゴーヤの実で色々な料理をを楽しんでいます。
私はこれまでにプランター栽培と袋栽培でゴーヤを利用した緑のカーテンを作っており、今年から地植え(露地栽培)に切り替えています。
7月初旬現在、梅雨のうるおいと気温の上昇で毎日グングン蔓を伸ばしています。

さっそくですが苗を定植してからある程度生い茂るまでの1ヶ月半の比較をご覧ください。

緑のカーテンをBefore
苗を定植した5月13日の様子
緑のカーテンをAfter
7月1日の様子

ごらんの通り、ゴーヤは気温の上がる時期に栽培すればこんなにも成長が早く生い茂るのです。
苗の購入から緑のカーテン、実の収穫まで私の経験からポイントをご説明します。

苗の購入

私はホームセンターで売られている100円前後のゴーヤ苗をゴールデンウィーク前に買っています。
ゴーヤの苗も色々な種類があり、さまざまな形や味を楽しむことができます。
私は緑のカーテンと実の収穫が目的なので100前後の苗で十分です。
ゴーヤは病害虫が少ない植物なので安い苗でも緑のカーテンと実の収穫が可能です。
ひと目見て明らかに状態の悪い苗でなければそこまで神経質にならなくて大丈夫です。
買ってすぐには植えつけずポットのまま2週間程度生育させてから定植すると安心です。
一間窓(幅180cm×高さ200cm)に緑のカーテンを作る場合は3〜5つの苗は必要です。

緑のカーテンを張りめぐらす下準備

蔓性の植物なので園芸ネットが必要です。

  • ・生い茂って実がつくと重くなる
  • ・雨で葉っぱに水分を含むと重くなる
  • ・風の強い日は葉っぱが空気抵抗でネットに負荷がかかる

上記を留意してネットや支柱にしっかり固定します。
私は2階バルコニーの手すりと物干し竿を紐で縛り、物干し竿に園芸ネットを結束バンドで固定しました。
今回は地植えなので土壌を春先によく耕し、牛フン堆肥と腐葉土をよく混ぜ込んでおきます。
植え付けるまでに一ヶ月ぐらい期間があったので土壌改良がてらネギを植えておきました。
ネギは土をさらさらにしてくれるので重宝しています。

ゴーヤ苗植えつけ前
左側のネギを植えているところがゴーヤの定植場所

苗の定植

ゴーヤ苗の混植(コンパニオンプランツ)としてネギとマリーゴールドを一緒に定植しました。
ゴーヤ苗の根っことネギの根っこが絡み合うようにします。
小さな苗のうちは病害虫にあいやすいのでオルトランを少しだけ撒いておきます。
風が強い場合はビニール袋やクレラップで行燈を作ってあげると苗を守ることができます。

ゴーヤのコンパニオンプランツ
定植直後。ゴーヤ苗の近くにネギ2苗とマリーゴールド1苗を混植。

摘芯・誘引

親蔓に本葉が7枚の頃、先端を消毒した剪定鋏で切り落とします。
しばらくすると子蔓が脇から出てきますので生育の良いものを3本残し7枚の頃に摘芯。
孫蔓は放任で伸ばしてたくさん出てくるようであれば間引きます。
孫蔓をネットの縦紐にまっすぐ誘引することできれいな緑のカーテンに仕立てることができます。
毎朝ぐんぐん伸びていますのでネットに絡むよう誘引をします。
特に紐などで結んだりしなくても問題ありません。

生育中の緑のカーテン
だいぶ生育した頃。キレイな緑のカーテンをつくるには毎朝の誘引は必須作業です。

施肥と水やり

実をつけはじめた頃から即効性のある化成肥料を株元周辺に撒いて土をかけておきます。
生育がいまいちの時は1週間1回程度ハイポネックスなどの液肥を与えてあげると良いですね。
地植えの水やりはプランターほどではないと思いますが、葉っぱがクタっとなっていたら日が沈んだ夕方に株元へたっぷりあげます。
葉っぱからも水分を吸収するので、病気と害虫対策をかねて葉水もかけてあげます。

ぐんぐん広がる緑のカーテン

先述したようにゴーヤは摘芯・誘引・施肥・水やりを適宜おこなえば栽培に手はかかりません。
紫陽花が咲き終わる頃、緑のカーテンはぐんぐんと広がります。

生育中の緑のカーテン
毎日ぐんぐんと蔓が上に伸びて生い茂る様子

部屋から見た緑のカーテンはこのようになっています。
多少の隙間があった方が病害虫に遭わないのですが真夏はもっと生い茂りそうです。

部屋から見た緑のカーテン
部屋から見た緑のカーテン

一番上まで届いた先端の蔓を摘芯します。

一番上まで届いた先端の蔓
一番上まで届いた先端の蔓

ゴーヤの苗にまぎれてスリット鉢でパッションフルーツも育てています。
鉢が動かないので底から根が出て地面に伸びているのでしょう。
今年は株を育てて来年しっかりと緑のカーテンになってもらう予定です。

パッションフルーツを育成中
ゴーヤの影でパッションフルーツを育成中

涼しげな朝夕の散歩が日課

我が家の庭は春先のクレマチスから紫陽花にバトンタッチし、7月初旬に紫陽花の花が咲き終わるとシェードガーデンの似合う季節になります。
写真右側はアナベル、ギボウシ、花後の剪定が終わったガクアジサイ、下草にはワイルドストロベリー、上部にはジューンベリーとシマトネリコが日差しを遮ってくれます。

緑のカーテンと小道
夏の小道

ゴーヤの花

気温上昇と共にゴーヤの花がたくさん咲いてきました。
この頃になると辺り一帯はゴーヤの香りが漂います。
ゴーヤは人工授粉やトマトーンなどのホルモン処理をしなくても蜜を取りにきた蜂によって受粉されるので管理が楽です。

ゴーヤの花
ゴーヤの花

ゴーヤの実

受粉した花は実となり、ぐんぐん成長します。
毎夏、収量はあるのですがゴーヤチャンプルと浅漬けぐらいしかレシピが思い浮かばず。
週1ペースで液肥(ハイポネックス)を灌水がてら施肥します。
実をつける頃には葉が生い茂り、蔓がどんどん上に伸びていきます。
枯れた葉は適宜もぎりとって風通しを良くし病害虫を防ぎます。
蔓は適切な高さで芯止めすることで養分が蓄えられ、脇芽が出てくるので蔓を更新していきます。

ゴーヤの実
ゴーヤの実